学校案内

尼崎小田高校の教育理念・歴史などを紹介します。

学校長より

1学期終業式 校長講話
H28.7.20(水)
 1学期の終わりにあたり、3点話をします。

 1つ目の話は「結果を出すことは大切ですが、そのための過程を大切にすることはもっと大切だ」ということです。

 皆さんは、AKB48の「365日の紙飛行機」という歌を知っていますか。秋元康さんの作詞ですが、私はこの歌のサビの部分の歌詞が気に入っています。(歌うわけにはいきませんので)サビの部分の歌詞を紹介します。

   人生は紙飛行機 風に乗せて飛んでいくよ 風の中を力の限り ただ進むだけ
   その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ
   さあ心のままに 365日

 特に気に入っているのは、「その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ」というところです。人生を紙飛行機に例えて、「紙飛行機がどれだけ遠くまで飛んだかという結果だけでなく、どこを、どう飛んだかという過程が一番大切なんだ」という意味ですね。

 6月に小田高祭があって、アルカイックホールで3年生の合唱コンクールがありました。どのクラスも歌う前に、代表者がクラスで合唱コンクールに向けてどのように準備をしてきたかということを話してくれました。私は、あのスピーチが素晴らしいと思いました。「必ずしも順調に練習が進んだわけではないけれど、最後にはクラスが一つになった」何人かの人がそんな話をしてくれました。コンクールですから必ず順位がつきますが、コンクールに向けてどれだけ頑張ってきたのか、そのことが実は大切だと思います。

 明日から約40日の夏休みが始まります。3年生は、就職する人も進学する人も一番頑張る時です。この夏休みにどれだけ勉強を頑張れるかによって結果が決まると言っても、言い過ぎではないくらいです。1・2年生は、この夏休みの間に、勉強はもちろんですが、部活動・SSHの事業・オーストラリア研修・インターンシップ・企業見学・ボランティア活動等、様々なことに取り組む機会があると思います。それぞれの取り組みに、真剣に一生懸命取り組んでほしいと思います。一生懸命取り組む「過程」が、「結果」にも必ず結びつくと思います。

 2つ目の話は、政治や民主主義の仕組み、社会の動き等に関心を持って欲しい、またそうしたことについて自分の意見を述べ議論できる力を身につけて欲しいということです。

 皆さん知っているように、本校では7月7日・8日に、全校生徒を対象とした参議院選挙の模擬投票を行いました。しかも、実際の兵庫選挙区と比例代表の模擬投票でした。選挙権を持つ18歳以上だけでなく全校生徒対象にしたのは、また、実際の候補者での模擬投票にしたのは、皆さんに現実の政治や社会に関心を持って欲しいからです。

 私がすばらしいなと思ったのは、1・2年生の約20人の人が選挙ボランティアをしてくれたことです。各クラスの評議員と合わせて約50人が、選挙管理委員として模擬投票の準備や当日の運営をしてくれました。皆さんのおかげで2日間の模擬投票が実施できました。ありがとう。

 本校の模擬投票の投票率は3年生が約54%、2年生が約23%、1年生が約10%でした。総務省が発表した今回の参議院選挙全体の投票率は約55%、18歳の投票率が約51%、19歳の投票率が約40%です。この数字から見ると、本校3年生の投票率は決して高いといえません。しかし、今回の模擬投票で、皆さんの中で少しでも多くの人が、民主主義で代表を選ぶという作業がどのように行われるのかということを理解してくれたり、政治や社会の動きに関心を持つ人が増えてくれれば、模擬投票を行った意味はあると思います。

 また、政治の仕組みや社会の動きに関心を持てば、それに対する自分の意見も生まれてきます。国際探求学科の生徒が毎年参加している「英語ディベートコンテスト」の今年のテーマは「日本で難民を受け入れることは是か非か」だそうです。このテーマで自分の考えをしっかり持って討論しようと思ったら、まずは今、世界で難民の問題がどうなっているのか調べないといけませんね。

 さらに、これから皆さんが生きていく社会は、出生数が死亡数より少ない人口減少社会となること、少子高齢化でますます必要となる福祉の予算をどう確保するのかなど様々な問題があります。こうした中で、少しでもよりよい社会になるのはどうしたらいいのか、そうしたことにも自分なりの考えを持てるようになってほしいと思います。

 3つ目の話は「学校外のいろんな方が小田、 高生のことをよく見ておられる」ということです。私は、校長ということもあり、他の高校や中学校の校長、市の教育委員会の方、地域の方などいろいろな方とお話しする機会が多くあります。その時感じるのは、いろんな方が小田高生のことをよく見ておられるということです。

 4月に看護医療・健康類型の人を中心に熊本地震の被害者救援のための募金活動を行ってくれた時には、他校の校長先生から「小田高のたくさんの生徒がJR尼崎駅で募金活動を頑張ってやってたね」と連絡をもらいました。先日は尼崎市教育委員会の方から、「6月25日の中学校の生徒や保護者向けの市内高校の合同説明会で、小田高は生徒が立派に説明していたね。ロビーでも生徒達がパンフレットを配っている様子が良かった」と言って頂きました。君たちが頑張っている様子を、私たちが思う以上にいろんな人が見てくれています。

 一方で残念なのは、自転車のマナーについてです。「車道を逆走している」「信号のないところを無理に横断している」「道一杯広がって走っていてぶつかりそうになった」といった苦情が、4月以降何件もあります。実は今も苦情はなくなっていません。中でも一番私ががっかりしたのは、「自転車のマナーが悪いので注意したのに無視して通り過ぎた」という苦情です。普段本校に来られる方は、ほとんどの方が「小田高の生徒は挨拶をしっかりとしてくれてとても気持ちがいい」と言って下さいます。そんな君たちが、地域の方に注意された時に無視して通り過ぎるという態度をすることが信じられないのです。もし、「礼儀正しくするのは学校の中だけ」と思っている人がいたら、大きな考え違いをしているということに気づいて下さい。君たちは、学校の外でも、私服を着ていても小田高生です。それを絶対忘れないで下さい。

 先日、私が学校から尼崎駅に向かって歩いて帰っているときに、私の随分前を1年生の女子生徒が3人自転車で走っていました。駅前の信号が青になっているのに渡らずにいるので何をしているのかなと思ってよく見ると、道がわからず困っておられた2人の女性の方に道を聞かれて、3人の生徒が道を一生懸命教えていました。2人の女性の方は、その後丁寧にお礼を言っておられました。私がその信号のところに着く前に3人の1年生の生徒は信号を渡って帰って行ったので、私がその光景を見ていたことは知らないと思います。多分、3人の生徒は自然に対応したつもりだと思いますが、小田高生のいい面を見ることができて、私にとってはとても嬉しい光景でした。

 最後に、9月1日の始業式に、全員元気に、充実した夏休みが送ることができたという表情で集まって下さい。以上で話を終わります。

小田高ダイアリー

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