平成30年1月15日


<第5回環境学習>

12月20日(水)、環境類型クラスの第5回環境学習として、尼崎の森中央緑地での体験学習と、エコひょうご尼崎発電所、尼崎閘門の見学を実施しました。

(尼崎の森中央緑地)

 まず、アマフォレストの会会長の高木さんから、現地へ向かうバスの中での講義。メソポタミヤ文明と森林とのかかわりを通して、森を破壊すると文明が滅びること、また豊かな森は落葉分解により栄養たっぷりの水を川から海へ流し、海そのものを育てていることなど、森の大切さを知りました。六甲山も100年前は木がなく、植樹して森づくりが叶ったことから、尼崎南部の広大な工場跡地にも森をと、平成18年から尼崎21世紀の森づくりが始められました。1.武庫川、猪名川流域など地域の森を手本とし、2.タネから森を、3.みんなの力で森をという3つの約束のもとで、50年、100年のスパンで、このプロジェクトは進められています。現地では、会員の皆さんのご指導のもと、ウラジロノキの植樹を行い、樹高測定、セミの産卵枝観察、字の書ける葉クロガネモチでメッセージ作成、マルバアオダモの蛍光実験、除草、間伐など、いろいろな体験を行いました。



(エコひょうご尼崎発電所)

 毎日の暮らしや、さまざまな産業活動からは膨大な廃棄物が排出されます。それらに適正な処理を行って、その最終処分場を確保する必要があります。大阪湾の埋立により、それが叶うと同時に港湾機能の整備を図るというのが、大阪湾フェニックス事業です。大阪湾埋立処分場は尼崎沖、泉大津沖、神戸沖、大阪沖の4か所あり、今回は尼崎沖に設置されたエコひょうご尼崎発電所の見学に行きました。といっても、埋立地の上には高い建築物は不可で、太陽電池パネルがずらりと並んでいるといった施設です。ただその規模が、甲子園球場4個分の敷地にソーラーパネル40000枚というすごいものでした。一般家庭約3000世帯分の消費電力をまかなえ、年間約5600トンのCO2削減効果。エコでクリーンな街づくりに貢献しています。すぐ近くに、排水施設もあり、その仕組みの説明を受けました。埋立地から水を取り込み、それに含まれる有機物と窒素成分を、微生物によって分解除去し大阪湾を美しくしていくということです。

(尼崎閘門<尼ロック>)

 崎は、川が運んできた土砂が堆積してできた土地に町ができており、地面の高さがもともと低く、さらに以前は多くの工場が地下水をくみ上げ、地盤沈下しました。このため町の約3分の1が、海面より低い「ゼロメートル地帯」となっており、台風や豪雨で何度も水害を受けました。このため川沿いと海沿いに「防潮堤」を建設することになりました。建設にあたり県からは、陸地毎に単独の堤防で囲む輪中式が提案されましたが、市は陸地をまとめて一本の堤防で囲み内部の運河と海とは閘門でつなぐ閘門式を採用しました。工事は難しいが、堤防全長が短く安価でできるからです。当日は、実際に海側の前扉をあけ水位を上げる様子や、町側の後扉をあけ水位を下げる様子を見学しました。こうして防潮堤内の工場にも、船が出入りできるのだなあと確認できました。

以下、生徒の感想です。




  • いろいろな場所で、「尼崎は、公害の町だった」という声がありました。いろいろな人が尼崎の環境を大事にしていて、自分たちが大人になって、せっかく作り上げていた環境を壊すようなことをせず、もっと良い環境にしていきたいと改めて感じました。
  • 尼崎の森では、種からまいて、遺伝子が混ざらないように工夫していると初めて知り驚きました。また、普段行かない埋立地に行って、排水の処理の仕方、仕組みを教えてもらったり、発電所では太陽光で発電し、環境を気遣っていることを知り、尼崎は昔のように大気汚染を二度と繰り返さないように考えられているんだなと思いました。