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所在地
兵庫県立相生高等学校
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 前週の1年5組自然科学コース対象に引き続き、2月13日(火)に2年4組(理系クラス)対象に塩田憲次氏によるからくり人形の実演を行った。
 はじめに茶運び人形、次に弓曳き童子、最後にでんぐり返し人形が実演された。茶運び人形と弓曳き童子の動力は板ばねを使用しているが、江戸時代はセミクジラのひげを用いていたということで本物のひげを披露した。でんぐり返し人形はクイズ形式で考えさせたところ三田彩葉さんが水銀と正解を答えた。それぞれの人形の動きだが、茶運び人形は決められた位置(客人の前)まで進み客人がお茶をとると両腕が上がりストップし、飲み終えたお茶碗をもとに戻すとくるりと180度向きを変え、もとの位置までもどった。両腕の上下の動きがストップ、ゴーの鍵になっていた。弓曳き童子は6つの糸を使った下からのあやつり人形であることを説明されたが、この人形の特徴としてそれぞれ異なる形状の板6枚を1本の軸に通し(カムという)それが回転して童子の顔が動いたり、矢をつまんだり、弓を曳いたりする動作に変換される。矢が的を射たとき大きな歓声があがった。でんぐり返し人形は水銀がゆっくり移動している間ブリッジをした状態で静止しているので、固唾を飲んで大丈夫かと見守っていたが、くるりと下段に降りると何とも言えない安堵感が広がった。その後同じ動作が3度繰り返されたがその都度生きているかのように感じられた。構造を説明するために最初の2つの人形は衣装をはずし、板ばねの速度を緩める調速機能などよくわかった。最後のでんぐり返し人形は時間の都合で頭のみ取った状態で実演された。
 映像でこれらの人形を見ていた生徒が6人いたが、全員初めて生で見て、講師の方から構造について詳細な説明を受けたので、ものづくり日本の次の担い手となる若者に古の智恵が伝授されたと感じた。

生徒の感想より
・初めて弓を射るからくり人形を見てとても驚いた。矢を取り、弓に番えて、的に向かって射るという複雑な作業を、ただ板ばねを回しただけで行ってしまうのを見て、どのような仕組みなのかを考えてみても全く分からず、これほど複雑なものがはるか昔に作られたのかと思い、とても感動した。からくり人形が作られた江戸時代には勿論機械などなく、からくり人形は全て手作業で作られ、大切な役割を担う板ばねにはクジラのひげが使われていた。からくり人形を作るのに長い時間がかかるとわかっていたが、私が考えていた時間よりもはるかに長い時間を要するものだった。からくり人形を作るのがどれほど大変で、からくり人形がどれほど貴重かよく分かった。そんなからくり人形の実物を間近で見ることができ、とても有意義な時間を過ごせた。(男子)

・からくり人形の実演を見て、江戸時代にはこのような技術があったのだと感じた。人形の骨組みは全て木でできていて、釘は一切使っておらず、木のとめ具やくいで組み立てていた。現代ではロボットなどの開発が徐々に進んで注目されてきているが、ロボットだけでなく日本の技術を生かしたからくり人形にも興味をもつことができた。(男子)

・今回初めて生でからくり人形を見させていただき、その仕組みや技術に感動した。目の前で見させていただいたので細部まで見ることができた。「人形」というと「物」だと思ってしまうが、からくり人形は人間の動き方を糸で細かく表現していて、まるで生きているかのように見えた。特に、弓を放つからくり人形は、目線の動きが人間と同じようでとてもリアルだった。人形は1つ作るのに半年以上もかかると聞き、これを考えた昔の人の技術は非常に高かったのだろうと思った。動き出すまでに4年もかかると、自分なら途中で諦めてしまいそうだが、4年もかけてやっと動き出したときの達成感は本当に凄いだろうなと思う。からくり人形はロボットのようなものかなと思っていたが、ロボットとは違って少し速度が遅くて、愛らしいなと感じた。(女子)

・3体のからくり人形は昔読んだ本で少し見たことがあったけれど、実物を近くで見ることができて本当に嬉しかった。1つ1つのからくり人形の仕組みを教えてくださり、わざわざ着物を脱がせて構造を見せてくださったので、とても夢中になった。からくり人形の仕組みについて抱いた疑問も説明してくださったので、納得しながら実演を見ることができた。(女子)

茶運び人形の服を脱がせて
詳しく説明していただきました
弓曳き童子人形の人間のような動きに
生徒たちは見入っていました
 
でんぐり返しが成功すると
拍手が沸き起こりました
こんなに近距離で観察

 


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